単文における接続法


接続法は、以下のような単文(独立文)で用いられます。

・命令文

・願望や疑惑などを示す文

それぞれ見ていきましょう。

命令文

命令文は、主に「命令法」と「接続法」を使って作ることを基礎編「命令」で学びました。

以前使った表をここでもう一度確認してみましょう。

肯定命令 否定命令
相手 動詞の法
命令法 接続法
usted 接続法 接続法
nosotros/nosotras 接続法 接続法
vosotros/vosotras 命令法 接続法
ustedes 接続法 接続法


このように、「肯定命令の「tú」および「vosotros/vosotras」を除く主語」と「否定命令の全ての主語」に対して、接続法が使われます(肯定命令と否定命令の違いが分からない方は基礎編「命令」を参照してください)。

例えば、以下の例文を見てみましょう。

1. Hable usted más despacio, por favor. 
もっとゆっくり話してください。

2. No vayas al parque.
公園には行くな。

上記1は、よく使われるフレーズです。「usted」に対して命令(依頼)するので、接続法を使います。

上記2は、「tú」に対する命令文ですが、否定命令なので、接続法を使います。

願望や予測などを示す文

願望や予測(疑惑)などを示す単文でも接続法が用いられることがあります。

単文で願望や予測を表すために接続法を使う場合、よく用いられる単語があります。その代表的なものは、「ojalá」と「quizá(s)」です。

「ojalá」などを使った願望文

ojalá」は、願望を表す単語です。「どうか~でありますように」とか、「~だったらなあ」といった意味を持ちます。この単語を用いる文は、接続法を用います。

Ojalá haga buen tiempo mañana.
どうか明日晴れますように。

なお、実現性があまりない場合は、接続法過去を用います。

また、「que」を使って、「ojalá」と同じような表現をすることもできます。

Que te vaya bien.
うまくいきますように。元気でね。

「Que te vaya bien」は、物事がうまく進みますように、ということを願っているフレーズです。また、別れのあいさつでも使われる表現です。なお、「te」を「le」や「les」に変えると、それぞれ「あなた」や「あなたがた」に対して言うフレーズになります。

「quizá(s)」などを使った憶測文

quizá(s)」は、「たぶん~だろう」や「おそらく~だろう」という予測や推測の意味を持ちます。

Quizás Jorge compre la casa.
ホルヘはたぶんその家を買うだろう。

なお、「ojalá」を使った文章では、接続法しか使うことができませんが、「quizá(s)」を使った文の場合は直説法を使うことも可能です。ただし、直説法を使うと、その実現性がかなり高く、ほぼ確実に起こるということを表す文になります。

quizá(s)」に似た意味の単語として、「tal vez」や「probablemente」などもあります。


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