未来形の活用
スペイン語の未来形の作り方は、過去形など他の活用形に比べ、簡単だと思います。未来形は、他の活用形とは異なる以下の特徴があります。
1.語尾が変化するのではなく、「動詞の原形」にそれぞれ活用の語尾が付け加えられる。
2.ar動詞、er動詞、ir動詞の区別がなく、全て同じ活用語尾が使われる。
それでは、具体的な例を見てみましょう。
visitar 訪問する | |
visitaré | visitaremos |
visitarás | visitaréis |
visitará | visitarán |
上記の特徴1で述べたように、「動詞の原形」に活用語尾が付け加えられていることに気が付きましたか。活用語尾は、一人称単数から順にみて 「-é, -ás, -á, -emos, -éis, -án」です。
また、上記2で述べたように、er動詞でもir動詞でも、同じ活用をします。
comer 食べる | |
comeré | comeremos |
comerás | comeréis |
comerá | comerán |
vivir 住む | |
viviré | viviremos |
vivirás | viviréis |
vivirá | vivirán |
なお、未来形にも不規則動詞があります。これらの不規則動詞については、未来形の不規則動詞で活用を学びます。
未来形の意味
「未来形」と文法上の名称がつけられていますが、未来形には以下のような用法があります。
(1) 「未来の出来事」を表現する。
(2) ある出来事の可能性など、「推量」を表現する。
(3) 「命令」を表現する。
上記用法(1)は、「未来形」という名称そのままの説明です。未来形は、例えば、以下のように使います。
例:
Te compraré una casa.
君に(将来)家を買ってあげるよ。
ただし、少しだけ補足します。
まず、スペイン語は、現在形を使って、未来を表現することがあります。
例:
Mis amigos me visitan mañana.
明日は友達が遊びに来るんだ。
この場合、明日に友達が自分を訪問することが決まっているので、現在形を使って表現します。なお、未来に起こるということを表現するために、「mañana」などの未来の時期を表す単語や日付などを付け加えます。
また、近い将来に、かなり高い確率で起こるようなことは、「ir + a + 動詞の原形」で表現することもできます。(ir(行く)参照)
つまり、未来形で未来の出来事を表現する際には、将来的に起こる可能性がある、もしくは望むけれども、まだ確定していない出来事を表現します。そういう意味で、上記用法(2)に通じる用法です。
上記用法(2)の「推量」については、必ずしも未来のことに対する推量に限られるものではなく、現在の状況について推量する際にも用いられます。
例:
Ahora mis padres estarán en casa.
今、両親は家にいるだろう。