過去未来形(condicional simple)


過去未来形の活用は、以下の通りです。

visitar 訪問する
visitaría visitaríamos
visitarías visitaríais
visitaría visitarían


過去未来形の活用語尾は、「ía, ías, ía, íamos, íais, ían」となります。

過去未来形でも、未来形と同じように、語尾は変化せず、「動詞の原形」に活用語尾を付け加えます。つまり、未来形の活用語尾を過去未来形の活用語尾に変更するだけで、過去未来形を作ることができます。

また、不規則活用の動詞についても、未来形と同様の活用をします。例として、不規則動詞「hacer」を見てみましょう。

上の表が未来形、下の表が過去未来形の活用表です。

「未来形」 
hacer (作る)
haré haremos
harás haréis
hará harán


「過去未来形」 
hacer (作る)
haría haríamos
harías haríais
haría harían


上記の比較からも分かるように、不規則動詞であっても、未来形の活用語尾を過去未来形の活用語尾に変えるだけで、過去未来形を作ることができるのです。

過去未来形の用法

過去未来形の用法は、以下の通り。

1.過去のある時点から見た未来の出来事を表す。
2.過去における推量を表す。
3.婉曲表現を表す。

上記1については、「過去未来」の名が示す通り、過去について言及する中で、その過去の時点から見た未来の出来事を示すための用法です。

例:
Dijeron que volverían mañana.
彼らは、明日には戻るだろうと言った。

上記2については、過去のある事柄について、推量を示すための用法です。

例:
Entonces habría mucha gente en la ciudad.
当時、その町には多くの人々がいただろう。

上記3については、自分の願望や、他人に対する要求などを遠回しに、柔らかい表現で伝えるための用法です。定番の言い回しである「Podría usted ...」も、過去未来形の婉曲表現です。

例:
¿Podría usted ayudarme?
手伝ってもらえませんか?


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