未来形にも不規則動詞がありますが、「ザ・不規則動詞」ともいえる、定番の不規則動詞である「ser, estar, ir」などは、未来形では規則通り変化します。これは朗報ですね。
また、不規則に変化する、といっても、規則動詞とは違った規則に則って変化する、といった表現がより正しいと思います。つまり、ある程度傾向がつかめれば、それほど覚えるのに苦労しないのではないでしょうか。ただし、一部の動詞は、こういった規則がないので、暗記するしかありません。
それでは、主な未来形の不規則動詞を見ていきましょう。
er動詞の語尾から「e」が欠落する例
例えば、「poder」がこの例に該当します。
poder (~できる) | |
podré | podremos |
podrás | podréis |
podrá | podrán |
「poderé ...」などとしないように気を付けましょう。
er動詞の語尾から「e」が欠落し、代わりに「d」が挿入される例
例えば、「tener」がこの例に該当します。
tener (持つ) | |
tendré | tendremos |
tendrás | tendréis |
tendrá | tendrán |
ir動詞の語尾から「i」が欠落し、代わりに「d」が挿入される例
例えば、「venir」がこの例に該当します。
venir (来る) | |
vendré | vendremos |
vendrás | vendréis |
vendrá | vendrán |
上記の例に含まれない不規則動詞
hacer (作る) | |
haré | haremos |
harás | haréis |
hará | harán |
decir (言う) | |
diré | diremos |
dirás | diréis |
dirá | dirán |
不規則動詞とはいっても、上の例を見ればわかるとおり、語幹にあたる黒字の部分(例えば、「hacer」については、「har」の部分)は、どの人称に対しても共通しており、また語尾にあたる赤字の部分は、規則動詞の語尾と同じですので、覚えるのにそれほど苦労しないのではないでしょうか。
なお、今回学んだ不規則動詞のルールは、「過去未来形」を作る際にも、同じように適用されます。