不等比較(優等比較・劣等比較)


不等比較には、優等比較と劣等比較があります。それぞれ、以下の構文で作ります。

優等比較 más ... que
劣等比較 menos ... que



「más」や「menos」は、「~より多い・少ない」や「~より~だ」などという意味を持ち、「que」の後に比較の対象を置きます。

なお、「menos」を使った比較級は、「más」を使った比較級よりも使用頻度が低いです。

「más」や「menos」が形容詞として用いられる場合

名詞の数量を比較して、「~よりも大きい・多い」もしくは「~よりも小さい・少ない」ということを表現する場合は、「más」もしくは「menos」はその名詞の前に置かれ、形容詞として用いられます。

例:
La compañía tiene más dinero que el gobierno.
その会社は、政府よりもお金を持っている。

Mi marido tiene menos años que yo.
夫は私よりも若いの。

「más」や「menos」が副詞として用いられる場合

形容詞や副詞、動詞の程度を比較して、「~よりも~だ」ということを表現する場合は、「más」もしくは「menos」がその形容詞や副詞の前に置かれます。

例:
En España el fútbol es más popular que el béisbol.
スペインでは、サッカーは野球よりも人気があります。

Esta casa es menos cara que aquélla.
この家はあの家ほど高くない。

Más vale ser cabeza de ratón que cola de león.
(諺)「鶏口となるも牛後となるなかれ」(直訳:ライオンの尻尾よりもネズミの頭であるほうが価値がある)


また、形容詞や副詞を「más(menos)」と「que」の間に挟まず、「más(menos) que」という風に用いられることもあります。

例:
Raúl come más que María.
ラウルは、マリアよりもよく食べる。


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