前置詞 a
前置詞の a は、基本的に「…へ」とか「…に」といった意味を持ちます。
英語では a は冠詞ですので、最初は少し紛らわしいかもしれません。ただ、前置詞 a はスペイン語ではかなりよく使いますので、すぐに慣れます。
「…へ」、「…に」の用法
前置詞 a は、「…へ」や「…に」といった「行き先や到達点を示す」意味があります。
例えば、以下のように使われます。(例文にはまだ習っていない現在完了形や過去形なども出てきますが、ここでは前置詞の使い方に注目してください。)
Yo voy a Madrid.
私はマドリードへ行きます。
Hemos llegado a Barcelona.
私たちはバルセロナに到着した。
このように、行き先や到達点などを示すために前置詞 a は使われます。
「…のところに」、「…で」の用法
前置詞 a は、行き先の到達点以外にも、「…のところに」や「…で」のように、場所や位置を示す場合にも使えます。
Estamos sentados a la mesa.
私たちは食卓についている。
La entrada está a la derecha.
入口は右側にあります。
「…時に」の用法
さらに、前置詞 a は、「…時に」や「…歳のときに」という風に時間や年齢などを示す場合にも使われます。
La clase empieza a las ocho.
授業は8時に始まります。
Ella se casó a los 20 años de edad.
彼女は20歳のときに結婚した。
前置詞「a」+定冠詞「el」で「al」に変化
前置詞「a」は、その後に定冠詞「el」が来る場合、その定冠詞「el」と結合して、「al」に変化します。
つまり、「a el」は、「al」に省略されてしまうということですね。
例えば、「私はコンサートへ行きます。」は、「a el」を省略しなければ Voy a el concierto. となりますが、これが「a」と「el」がくっついて「al」と省略され、Voy al concierto. となるわけです。
なお、定冠詞「el」については、定冠詞で説明しています。